御主人女将紹介

連載決定
女将の繁盛記

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vol.9 人生いろいろの深山荘です。

 桜と雪の不思議な4月です。

 長女の真琴。ピカピカの一年生から今年は2年生、親の心配もよそに病気もせずの皆勤賞。今では ”道草”の女王…。学校が1時に終わっても帰宅は4時に近い。いったい何をやっているのやら…。 毎晩9時の就寝にはバタンキュ―――。お疲れになる。

 長男翔太郎。保育所では5年目の超ベテラン。一段とワンパクに、そして少しお兄ちゃんになって活躍中。 家に帰ってきてからは、一度は大きなドナリ声を私にあげられ、かならず泣くけどケロリとしてまた悪さをするショッペです。(長男自らつけた自分のあだなです) 将来は吉本にでも入れたい程のヒョーキン者。

 次女真咲はあっという間に3ヶ月。私も太ってきたけど、真咲もプクプク。誰に似たのかよいっぱりの朝寝坊。 夜になると「アーウー アーウー」とおしゃべりと思うと大泣きして『おっぱい』と思うと『うんち』と思うとグーグー。 まぁいそがしい子です。食べてしまいそうにかわいいほっぺ、私も主人もなめすぎて敏感な皮膚は肌荒れを起こしてしまいました。 それでも食べてしまいたい。でも目に入れたら痛かった……。

 パパ 克馬。何かと飲み会がつづくこの頃、太って見えるのは気のせい!?きっとむくんでるんだと思う。 でもそんなに疲れてても、お風呂入れは係だと決めている様で頑張っている父親の育児。 そんでも3人を入れるとさすがに辛そう。…あまりの子のかわいさに男がもう一人欲しいなだなんて 子供はかわいいだけじゃないのよ!!

 そして私 トキ。ついに5kg太ってしまった。こんなペースでいったら、また前に戻ってしまう。危険危険。
 私に限っては、母乳をあげていても一人分一人分!の食事。 ホームページを見て、深山荘にいらっしゃるお客様に「あっ、本物のトキさんだ!」と言われて、なぁーんか芸能人気分…。悪い気はしないんだけど。
 母に妻に女将に、なお一層精を出そうと思うこの頃である。

……きのうのこと、5才の長男が赤ちゃん返りをはじめた。帯びを持ってきて、おんぶしたいという。 そして何と言うのかと思えば「人生やりなおしたいんだ。もう一度赤ちゃんになりたい。」と…。 あーこれが赤ちゃん返りだ!!
 まぁいいかとおんぶしてあげると長男の翔太郎が「翔君ネ、もう一度生まれてくる時もママの赤ちゃんで生まれてくるからネ。」と言って背中でメソメソ。 私もジ――ンときてしまった。まだ人生5年しか生きていないのに「やり直したいんだ」なんて…。
そこで主人は言う。「ママの子になりたい?パパの子にもなりたいかって……。 主人と私、生まれ変わっても一緒になる!?…………なるかもしれないネ!!と苦笑する深山荘の二人です。

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深山荘