磐梯熱海温泉/貸切温泉の宿
深山荘
好評連載
女将の繁盛記
突然パート2


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vol.23 暑い暑い夏…に暑中お見舞い申し上げます。

  夏といったらかき氷の深山荘ではありません。皆様御承知のとおり高校野球です。
まず、日大東北高校の部員皆さん甲子園出場おめでとうございます。 主人の母校、日大東北高校を応援する夏がついにきました。 春の大会から家族総出の応援、会津に福島に時間のある限り行きました。 40℃近くになるスタンドに最低でも2時間、長ければ4時間、恒例なことなので子供達も慣れました。
…勝つと機嫌のよいパパだってことよく知っているんです。 なんといっても、お腹にいる時から太鼓の音、トランペットの音を聞いている子たちですから。
3年連続のサヨナラ負けに涙して、しかし今年は違う。 準々決勝では9回サヨナラ勝ち、決勝では延長10回逆転、それも、一時は0−6から終わってみれば8―7、こんなことが起こるのかと涙、涙…、嬉し涙です。
小さなうちはどちらかというと無理やりに球場へ連れていかれていた息子ですが、今年は違ってました。 主人に自分から「行かないの?」と言って催促する位。 私達が仕事で行けない、TVも見られない試合は、私達にかわってTV観戦をしながら実況していました。
早起きのソフトボールへも、すすんで行き、ようやくポジションも与えてもらい、毎朝4時半起床で頑張っています。 ルールを知り、歓声の中で楽しさをおぼえたようです。
そこへきて、息子の何かをかえるきっかけがありました。
日大東北高の初戦のときスタンドで、昨年までエース○○君の姿をみつけた私。 …なんと私は彼が1年生の時から応援しているおばさんなのですから。 その姿を見たときには、嬉しいのなんのって。日大でも今活躍していると聞いて、なお嬉しい。
そんな話を息子にしたところ息子は、毎回毎回スタンドに彼の姿を見つけては、 「どんなピッチャーだったの?」と聞いてくるので、ある時、ついに声をかけ、息子は握手をしてもらいました。 そして「頑張ってね」の一言も。その手を大事そうに、使うことなく、洗うこともしないでいた息子。かわいかった。 …私も握手してもらったのだけど、息子同様、洗いたくないと思った程。
決勝の日もスタンドに姿を見つけては嬉しそうな息子でした。
逆転の優勝の後、スタンドで記念撮影をお願いすると心よくOK。 さらに「ピースする?」と言ってくれ、ニコニコとカメラにおさまりました。
今度はいつ会えるかわからないけど、また「頑張れ!」と言われて益々はりきる息子です。 キャッチボールも今までとは違う、自分からやりたいと言う。 そんな息子に親バカながら金属バットを購入。

何が驚いたって、突然、「高校に行くことに決めたから」と息子が言いました。
学校は大好きだけど勉強嫌い。中学までは義務だから行くけど、その後は行かないなんて言っていたのに突然も突然、「高校野球がやりたいんだ」と。 さてさてどこの学校へ行きたいのか聞くと、「日大東北!」と一言。入れないときには「学法石川」だと言いました。
あの涙の決勝戦と○○君との握手、記念写真は息子の心に何かを与えてくれました。 あきらめずにやるということも知ったようです。
目標ができるのってすごいことです。私が小3の時、何か目標があって生きていただろうか…。

始まったばかりの息子の夢ですが、叶うよう頑張って欲しいと願う親です。 今までは主人だけが、息子に夢をかけていたのに、思いもかけずに、一番喜んでいるのはパパですね。 自分と同じ学校へ行きたい、それも大好きな野球をやるためだなんて…。 ちなみに主人、野球部ではありません。バレーボール部です…私もね。
バレーボールの夢は娘に託して…。

猛暑の中、涙して笑って、最高です。高校球児たちの熱い夏は続きます。
頑張れ!!日大東北高校ナイン。一日でも長く甲子園の夏を・・・。

P.S.
夏休み一大イベント、キャンプに行ってきました。
初体験!!口では言いあらわせない位の満足感ですね。 これは行った人でないとわかんない…”幸せ”ってこういうことだねと家族で確認しあえました。
キャンプにはまる、はまる深山荘 佐藤ファミリーでした。

ここ数日、朝晩の風の気持ちのよいこと。
日中の暑さを忘れさせてくれるひぐらしの声です。


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