パートVI vol.3 気が付けば季節は春に…
東日本大震災から1ヶ月、不屈の【ふくしま】でありたい。
大地震 そして津波 そして東京電力福島第一原発事故 桜便りもまもなく北上してくるころだった1ヶ月前 のこと
大地震がきて 大津波がきて 沢山の家が命がそして思い出を奪った
そんな中 東京電力福島第一原発事故
… … …
避難せざるをえなくなった方々 いつ家に戻れるか不安な毎日
家畜をおいては行けないと残る酪農家
しかし 原乳から放射性物質だ と
出荷停止 乳は畑にまくしかないとないていた酪農家。
原発から離れた町なのにふくしまの野菜ということでほうれん草は一束一円とかいちごもトマトも廃棄するという農家も
今、春がきて作付けのときにまったがかかる
今年は米も作れないのか 野菜も作れないのか… 地産地消を売りにしていたふくしまの危機
福島県には浜通りに中通りに、会津。海があり山があり、魚があり米があり、野菜や果物がある
福島の広がる風評 悲しい
福島には重機が貸せない!放射能が着くからと
福島の人は被爆してるから泊められないと宿泊拒否したホテルがあるという
そんなこと耳にすると本当に胸が張り裂ける思い
先月末の新聞には 福島医大の合格者から入学辞退が出たと
原発のことで親が反対したそうだ
同じような年の子供をもつ親としてまず 考えた
初めから医者なるのは辞めたら… といいたい
医療を志す娘にも問うた 自分を必要とされたときに何が出来るか
私は辞めない!って
今、泊まっていらっしゃるお客様は仮設住宅を作る方々
睡眠僅かに本当に夜遅くまで作業にかかる この方々がより良く仕事に向かえるよう深山荘は努めたい。これが復興の第一歩ならば前に進めるはず
深山荘にいらして下さいましたお客様、予約をくださっていたお客様には ご理解頂き予約していたお部屋の提供にご理解していただいた
温かい言葉も頂き 涙が出ます。
私は家も家族も失っていない
こうして今を生きられることに感謝して
がんばっぺ!がんばっぺ!!
気が付けば季節は桜の季節。
自粛とは自分で感じてすること 行政からの促しが自粛ではないはず。自粛のお願いなんておかしい。
節電や節水 買いだめしないなどとは違う
違う意味で 活気を持ち 心奮わせ 前に進みたいと母として 女将として思う 1ヶ月目の気持ち
生きている 生かされている命の有り難みを子供にも語りかけていく
被災地では花の便りを待つ余裕はないかもしれない。福島第一原発の原子炉建て屋のぼろぼろの映像は不安ばかり…
しかし、思い出した
原発構内には千本の桜が隠れた名所だったことを。
気が付けば桜の季節
風評被害はきっとこれからもっと厳しさを感じるだろう
桜のように力強く 不屈のふくしまでありたい。
完全なる地産地消
理不尽なデマ いわれのない偏見や差別を許さない。堂々と生きる。
…
…
生かされている命だから
追伸
この地震のあと津波で家を流されたという親戚からは避難して 無事との連絡があり ほっとした。
つい先日3月31日には末っ子真咲の小学校の卒業式が行われました。
長女の小学校入学から14年親としての小学校生活もここにピリオド。
新たな始まりを迎えます。