晴れ渡る空に…
ゴールデンウィーク
ようこそふくしまへ
本当にありがとうございます。
震災からまもなく2ヶ月
雪まじりの3月 気がつけば 季節が春になり、桜の4月 そして 緑まぶしい新緑の5月 鯉のぼりがおよぐ 青空が眩しかった。
夢中にかけぬけたこの2ヶ月 振り替えることもなく 毎日が精一杯でした。 地震 津波 原発事故を抱えたここふくしま。
当たり前が当たり前でなく、色々なありがたみも実感。
仮設住宅の業者さんが終了して、原発避難の富岡町の方を受け入れしました。このゴールデンウィーク 2ヶ月ぶりに一般のお客様の宿泊
戸惑いました。
電話がなりっぱなし…
テレビ等マスコミ報道で風評被害を取り上げているものだから
何かできることはないかと皆様がおっしゃる。
深山荘は福島県産の食材を使っておりますが よろしいのでしょうか?
お客様から「 そこへいくということはそこのものを食べるということですよ。」と 言われました。
「そんなこと思うなら最初からいかないよ!」
実際 宿泊は 避難者の方に偶然 避難所からご両親をお連れになり
久々に家族が揃われた方、 何か出来ないかとはるばる関東からいらして下さった方
地元のお酒を飲んで下さいました。
また お住まいのところからお土産にとお菓子をお持ちになり 避難の方にもお分け下さいといらしていただいた方
本当に このゴールデンウィークは 頑張ってふくしま!でした。
とはいえ県内各学校放射能の数値が高いところは、 屋外活動制限が出て 子供の声が公園から校庭から消えましたこと 報道の通り事実。
校庭の表土の除去がなされた学校も
目に見えないからこそ 小さなお子さまをお持ちの方々は不安いっぱい。
私も子を持つ親
事実は何かと毎日不安とたたかっています。
5月5日はこどもの日。
青空すみわたる今日この日が 元気いっぱい 走り回るこどもたちの歓声が聞きたい。
風になびく鯉のぼりが ひときは大きく見える。
今も昔も鯉のぼりに元気をもらう。
まもなく 原発警戒区域への一時帰宅がはじまります。
着の身着のまま…避難された方々 自宅へ短時間でも帰れれば 大切なものが少しでも持ち出せますね。
家族が揃う幸せ 今日 仕事が出来る喜びをかみしめています。
本当に 皆様ありがとうございました。
皆様からのあたたかい励ましを忘れることはありません。
写真は 岩沼市からお越しのO様
富岡町のご実家の両親を避難先のビックパレットふくしまからお連れになり
家族皆様で合流。
避難は長くなることは覚悟!だとお母様がおっしゃった。
だからまた 深山荘にきますよと帰りに笑顔で言って頂きました。
また 時間を作り ビックパレットふくしまへ 足を運びたいと思います。
来年の今日が笑顔で走り回るこどもたちの姿でいっぱいでありますよう
大空を舞う鯉のぼりに 願いを託しました。