パートVI vol.29 嘘?であって欲しかった…~数々の思い出が駆け巡っています~
昨日、夕方突然の電話に絶句。
聞き返してみても…変わらない。
耳を疑うとはこんなことかと震えがきた。
亡くなった人は48才の友人。
先週に入院、緊急手術をして個室に移れるとまで回復の兆しがみられたのに昨日、急変。帰らぬ人となってしまった。
彼はかつての甲子園球児、背番号8の似合うニックネームはエイトマン!
30年前に、私がアルバイトした歯医者さんの衛生士さんの旦那様、私が高校を卒業して山形の短大へ行くという日に親にかわり、引っ越しをしてくれた人。
姉、兄のような2人の新婚生活に幾度となくお邪魔してはいつも川の字になり私はいつも真ん中…。
子供が産まれてはかわいくって…。
いつしか私も結婚。私の結婚式に2人で出席してくれた。
足の不自由な私のばあちゃんをおぶって、披露宴の会場へ連れてきてくれた。
息子は父と同じ高校球児となり娘たちは母と同じバレーボールをやり…。
いつも愉快な人だった父エイトマン!
急逝の電話をもらい、自宅へ駆けつけた。
奥さん、子供たちの姿をみたら私は号泣してしまった。
静かに眠る彼はかつてのエイトマンそのまま…で。
死にたくないと噛んだであろう唇の傷がたまらなかった。
私たち夫婦は泣くしか…。
数々の思い出が出てきて涙が止まらない。
荼毘にふされるその日は一日でも遅くと家族の希望、私もお世話になったことの感謝を伝え、手を合わせる。
いろんなことを思いだし、また涙。
48才、亡くなった昨日は18日…8の好きなエイトマンだな。
奥さんが言った「お父さん、助けてあげられなくてごめんね。」
私達夫婦は365日、四六時中一緒にいるけど、若いから大丈夫なんてない、今日が大丈夫だから明日も大丈夫なんてわからないって思った。
いつかはみな亡くなるけど、死にたくない…なと2人で思った。
まだまだまだまだ死にたくない… ね。
Hさん、ありがとう。