パートVI vol.7 震災から3ヶ月
~ 私が今 思うこと 希望持っていいですか?~
振り返れば3ヶ月… もう3ヶ月も月日が流れたんだ。
残雪もいつしか消え 桜が咲き、若葉が今ではうっそうとするほどに 勢いを増した6月。
桜が咲いたのもなんだか遠い記憶
今年の桜は思い出せない。
無我夢中に生きたこの3ヶ月は頑張っていたのかもしれないけど、一日 一日が自分にとりいっぱいいっぱいで、果たして前に進んでいたのか…。
深山荘には今 三家族の原発避難者がいます。
高齢者を抱えた家族 週に何度もハローワークに足を運ぶ青年
障害を抱えた旦那さんを介護する奥さん
愛犬との生活を楽しみに仮設住宅を申し込んだ人
お孫さんたちの側の仮設住宅を申し込んだ人
なかなか希望は通らないが、その日が来るのを楽しみにしている。
深山荘はその時までの束の間の家
ようやく、お隣さん同士が情報交換をしたりして笑いも出てきた この6月
ついに仮設住宅の入居が決まった方がでました。
うらやましい半分、その後の暮らしへの不安半分 様々な思い。
残ってお世話になってていいのでしょうか?
迷惑かけているのではと…おっしゃった方がいました。
深山荘は 受け入れ延長の申し出を富岡町に伝えました。
今の方が皆 仮設住宅の入居が確定するまで、出ていって下さいなんて決して言えません。
更に希望される方がいるのなら、引き続き受け入れしたいと思っています。
自宅があるのに帰れない方々、今だに冬タイヤ 自宅に行けばあるから…
一時帰宅さえまだ出来ない 方々
その皆さんの気持ちを思うと、通常営業とはいかないのが現状。
郡山市の教育指針として今年のプールは屋外はなし となるなど、ことごとく行事はなくなり 本当にこのままいてもいいのかと不安な毎日。
息子はまもなく高校野球夏の甲子園をかけた 県予選
この時のために始めた野球も集大成
外のスポーツをさせるなんて、頭おかしいとまで言う人もいる。
親として果たして これがこれでいいのかと自問自答
しかし、我が家は続行 この時に この時のためにやってきたもの
思いを1つに 闘う
心はいつも折れそう・・・ テレビで福島原発が流れる度不安。
マスコミで取り上げられる度に、風評被害を取り除こうとしてるのか
あおっているのか
目に見えない 放射能
あれもだめ これもだめ・・・。
先日のテレビの番組は 都内女性が線量を測る計器片手に
「ばっちい!」からと子供に屋外の遊具にさわらせない。
子供が何でと聞けば
「ばっちい!」連発
子供さんが小さいから 気持ちがわからないでもないが・・・
もっといい 答え方がないだろうか?
福島県 皆「ばっちい!」ですか?
汚ないですか?
今ここにいる私達 汚ないですか?
不安は一層強くなる。
観光は幸せ産業、きっとこのままでは もう福島県に来たいとは思わないでしょうね
悲しいけどこれが本音だと思います。
お金がないと何も出来ないけど、お金より大事なものあると思います。
地震が教えてくれました。人の優しさ
物不足でいた あの3月 ガソリンを分けてくれたよね
お客様が米に野菜を届けてくれたよね
心配して手紙や電話をくれたよね
やっぱり これが支え
人に喜ばれる働きをして、心は誰にもまけない豊かな人でありたい
子供たちがおもいっきり走り回る姿が見たい
歓声が聞きたい
いつになったら・・・。教えてください。
希望持っていいですか?
私流 深山流 なのかもしれない 今を 生きています。
地震 津波 原発事故の福島県
応援して下さる方がいらっしゃいましたら
これからも 書き続けていきますから、読んで下さい。
いつか いつか 福島の地にお越し頂けましたら
福島県民 心の支えが太くなります。